装丁:間村俊一
写真:今福龍太
書物はたえず世界へと生成する!
ボルヘス、ジャベス、ベンヤミン、グリッサン・・・。作家、詩人、思想家たちの独創的なテクストを読み解きながら開示される、「書物」という理念と感触をめぐる新たな身体哲学。



目次

序 章  はじまりの書物  アルドゥスに倣いて
第1章  無限と円環  ボルヘス「砂の本」
第2章  書物の迷宮  ボルヘス『バベルの図書館』1
第3章  焚書の想像力  ボルヘス『バベルの図書館』2
第4章  口誦から文字へ  ボルヘス『ボルヘス、オラル』
第5章  砂漠と書物  ジャベス『書物への回帰』
第6章  ユダヤ人、詩人、亡命者  ジャベス『問いの書』
第7章  書物のゆらめき  ページネーション考1
第8章  手稿から頁へ  ページネーション考2
第9章  理性の森に降り積もる雪  ベンヤミン「本を読む子供」
第10章  ページに掛かる蜘蛛の糸  ベンヤミン「幼年期の本」「学級文庫」
第11章  模倣、交感、墨書  ベンヤミン「模倣の能力について」
第12章  触覚と幼年期  ベンヤミン「字習い積み木箱」
終 章  月形の角をもった、動じない水牛  グリッサン「世界の本」


◆今福龍太『身体としての書物』東京外国語大学出版会、2009。四六版フランス装、320ページ◆

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